毎日のように入試日を迎えています。
入試日順に英数、金光、如水館、盈進、銀河、近大附属...の私立中学、私立高校は、龍谷、おかやま山陽、盈進、銀河、暁の星...とみんな順に受験に臨んでいます。前日の少し緊張した顔も特別です。盈進中学や、銀河学院中学は発表を迎えました。「合格しました。」と保護者の方から連絡を頂いたり、「受かりました!」という生徒の喜んでいる顔を見るのが1番うれしいです。中学入試や高校入試は大学入試を考えると途中経過ですが、これまでの努力の積み重ねが合格という結果に結びついています。この成功体験をご本人に、ご家族で大いに褒めてあげてほしいです。これから先、より大きな結果を出すためにも合格を自分自身で大いに喜ぶ、また周りの家族の方の喜んでいる様子をご本人が楽しかった思い出としてしっかり覚えておく、これはとても大切なことのように感じます。
なぜ成功体験をすることが将来の成功に繋がるのか?考えてみました。例えば、科学する心の本質は「好奇心」ですが、科学者たちは謎や問いに対し、ナゼと問いかけ、解き明かしたいと研究を続けます。現象の原因となる物質を突き止め、その現象が物質の性質によるものなのか、物質の運動や変化によるものなのかを辛抱強く考えてゆく。科学者自身に成功体験があることで新しい研究に挑戦するモチベーションを維持することができています。成功体験がなければ、何度挑戦しても失敗続きだと、モチベーションを維持できずにいづれはその挑戦をやめてしまうこともあるでしょう。
成功体験によって得られる効用に「自分自身に自信が持てる」ことが挙げられます。入試に合格したという体験はご本人にとって非常に大きな自信に繋がります。これまでの小さな成功体験、テストで少しずつ成績が上がってきたなどの努力の積み重ねが結実したといえます。自信が持てるようになれば、正のスパイラルになるため新しいことに前向きにチャレンジできるようになりますし、より努力が負担なく行えるようになります。また新しいことに挑戦するのが楽しくなります。一般的に新しいことにチャレンジしていきなり上手くいくということはあまりありません。繰り返し練習したり、工夫したりして少しずつ上達するものですが、小さな成功体験を続けていると、いづれは上達する、良い結果となって返ってくることが分かっているため、努力が楽しくなってきます。勉強面においては、例えば、テストで良い点を取って、いい成績を収めることが、努力の結果で得られる自然なことと感じれるようになってゆとりが生まれる。さらに他者と比べるのではなく、自分自身と比べるようになってゆく。以前の自分より成長したと感じるときにより楽しさを感じるようなるからです。
すべての受験生が入試の結果だけではなく、努力したことを自分自身で褒めて成功体験として感じてくれたらいいなと思っています。
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