オフの日の話ですが、よかったら是非。
早めの盆休みをいただいています。塾は10日水曜日までお休みです。
お休み中も仕事しているんですが、昼の間は趣味のロードバイクを久しぶりに乗ろうと、ほこりを払って油だけさしたら、田島のクレセントビーチまでドライブです。
乗っていかないのか!とロード乗りに突っ込まれそうですが、いいんです。夜は体力を残して仕事をするつもりなのだ。
でもこの昼の間は自由でいたい。この3時間、ココロはアウトロー気取りです。
田島から睦橋を渡って横島へ。横山海岸、シーパーク大浜を通ってまた睦橋に。田島の南側からクレセントビーチに戻ろうと思います。
この南側1度だけ、走ったことがあるんですよね。でももう6,7年とか前なのでいまいち道を覚えていない。まっすぐ行けばいいはず。
でもなんか違う。。この先行き止まりの看板出てきたし、石がゴロゴロあるぜ。
うーん、間違えたか。
自転車を止めると、女の人たちの大きな声が聞こえてくる。楽しくやってんのかな。海岸でBBQとかね。
引き返して山側の坂を登らないと。。
でも意識して耳をすませば、歓声じゃなくで、お母さんの絶叫に近いです。大きな声で止めなさいと言っているようです。
海の方に目をやると、堤防の間、テトラポットの先の海から浮き輪が3つ等間隔で流れていきます。
西日で反射してよく見えない。 浮き輪が流されて子供が海岸沿いを追いかけているのか。
流れが少し速くて、沖に向かっているから、近くまで行っても、もう無理だろう。。と思って見ていたら、真ん中の浮き輪がバタ足するのが見えました。
状況はこう。小学校3年生ぐらいの男の子が3人。1人は海岸にいて安全。
離岸流で流された先頭の浮き輪を追いかける小学校3年生ぐらいの男の子が2人。
2人とも浮き輪をしてバタ足で追いかけています。
後ろの男の子は、真ん中の男の子のうしろを浮き輪をしながらついていきます。この子はすぐに海岸に戻れる位置にいて大丈夫そう。
危険なのは懸命に追いかけている真ん中の浮き輪の男の子。
静止するお母さんたちの声が聞こえていないのか、前の浮き輪を取ろうと泳いでいます。
海岸を歩く男の子の浮き輪でしょう。浮き輪を流された男の子は、泳いで浮き輪を取りに、沖へと向かう男の子に戻ってくるよう「危ないから帰ってきてくれっ!」と叫んでいます。
この状況、まだ大丈夫ですが、あと5分後は危ないかもしれません。
以前トライアスロンに出たときに一人、海で練習していて思ったより沖に流されたことがあります。
振り返えって岸を見て、帰れないかもしれないとゾッとしたことがある。
沖から離れると、体力がなければ命の危険は十分に考えられます。
ましてやこの小さな男の子のバタ足だと、浮き輪までは届くでしょうが、沖に出て離岸流から脱出できるでしょうか。
まだ10歳にならないぐらいの男の子です!1mほどの深さでも溺れる可能性はある。
お母さん達からの距離は100mほどもあります。
流されていく浮き輪と男の子のペースからは深刻な状況になる可能性があると判断しました。
この場をコントロールできるのはオレしかいない。そう決めて海へ。
さっきも泳いでいましたから、この距離は問題ありません。
冷静に行動して、安全に3人がお母さんたちのもとへ帰れるように誘導しなくてはいけない。
友達?いとこ?の浮き輪を必死に追いかける男の子は小さなヒーロー。
年はみんな同じぐらいに見えますが、しっかりした顔をしています。
正義感からでしょうが、このヒーローが無茶をしないように場を制するには。。。
アウトロー登場。
↓の海ですが、写真を撮ったときは凪いでいます。
アウトローはどこからともなく、現れて助けてくれる、そんな存在。荒野のガンマン。だから「大丈夫?とってあげようか?」ではない。
だって甘い言葉ではこのヒーローはムキになって、自分で解決しようとするかもしれないから。
だからこそあくまでもアウトローはこう言った。「とっちゃろうか。」標準語に直すと「俺が取ってやってもいいぜ。」ぐらいです。
早く終わらせて安心させてあげよう。
少し泳いでいって浮き輪を取ったら、さっと振り返って急いで立って。。
痛っ、鋭い岩場で足の裏を切ったようです。
たいしたことなかったらいいなと思いながら、浮き輪を流した男の子に渡してあげると、満面の笑みです。
「よかったね。」と声をかけるとグシュとした顔になりました。よかった。
次は小さなヒーローにがんばったねと声を掛けようかと思いましたが、ヒーローは鋭い目で、浮き輪を取ってもらって喜んでいる男の子を睨んでいます。
ヒーローは「ありがとう!」と言ってもらいたかったかもしれません。
お母さんの強い制止を振り切って浮き輪を取ろうとした男の子。
お母さんたちに怒られるかもしれないのにね。
ただお母さんたちはワンピースに日傘、サングラスととても泳げる格好ではありません。もっと小さな子たちも近くにいます。何事もなくてよかった。
アウトローはただ去るのみ。
ペットボトルの水で足を洗っていたら、近くの家から、鎌ををもった股引姿のおじいさんがやってきました。
何事かと家から出てきたんでしょう。
私の近くまで来て堤防で鎌を研いでいます。
足の裏から流れる血をぬぐっている私を見て、悪者ではないことが分かったみたいです。
ココロはアウトローですが。。
「浮き輪が流されて男の子が取りに行ったんですよ。」とよく分からない説明をすると、おじいさんが一言。「海水浴場ならええけどな。」
よかった。わかってくれたみたいです。
でも今日の私は最後までアウトロー。すぐにお愛想なんかしません。
少し間をおいて、背を向けようとするおじいさんに一言。「そうっすね。」
最大限の敬意を払いながらアウトローを貫いたともき先生でした。
おじいさんの少し微笑んだように見えた顔がご褒美でしょうか。
その後、クレセントビーチでちょっと泳いで、5,6年ぶりに海の家へ。
おじいさんとお母さん、息子さんたちで夏の間、お店をされていました。
普段は海苔をつくってらっしゃるとのこと。
元気にされていてよかった。
息子さんたちが結婚した話、孫の話、コロナで大変だった話をして、帰ってきました。
くれぐれも海は気を付けて!
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