
盈進坂の上までのぼっていくと、桜が舞うグラウンドが見えてくる。
野球部の白いユニホーム、そして反対には満開の桜と盈進の綺麗な校舎
この景色を初めて見る中学生たちは
ほぼ例外なく心を動かされる
「ここに行きたい」と思うようになる瞬間が確かにある。
試験会場の大会議室まで道案内しながら一緒に歩いていると
後ろの方から聞こえてきた。
「すごい!おれ盈進行こう」と歓声が聞こえてきた
そうなるよね、毎年そうなのよ
でもその一言にすべてが詰まっているように思う。

どこの中学生なのかもわからないけど
綺麗な校舎、整った環境、そこから想像される華やかな高校生活に憧れるのだろう。
人は現実はとりあえずおいといて、まずイメージに心を動かされる。
行きたいと思う気持ち、何かを好きになる原動力は感動や憧れ、なりたい自分があり、夢からこそ人はイメージする。
そしてそのイメージこそが、努力の出発点
そこからリアルに置き換えて考えると
私学無償化で私立高校は多くが人気校になった
つまり選ばれる側になったということ
盈進は倍率1.5倍、近大福山も合格率が下がり、受かる高校ではなく、落ちる高校に変わりつつある。銀河学院も受験生が増えたため、体育館を使って入試を行うほどだ
憧れるだけでは届かない
でもここからだ
目標をもって努力した時間がすべてで、その時間こそが人生も変える。
そもそもすでに受験スタートを切った子たちには努力の差が受験後半で差になり、有利に働いてくる。
盈進に憧れて受験勉強を始めて、そのあと他の高校へ志望を変えたっていい。
進路は自由
目標を決め努力している日々が栄光の日々だ
教育ネットのどこの塾に通っている子かも分からないけれど、がんばってほしいとわが子や自分の生徒のようにも思う。
その直後に聞こえてきたのは「あっ、でもやめた。坂道だるい」
うむむ、わかるよ。確かにね、めちゃくちゃわかる。
夢も現実もその間にあるのは坂道だ。
その坂を上った先にしか見えない景色がある。だからこそ上る価値がある。
